今回は、「特別高度人材制度（J-Skip）」について、解説します。

1. J-Skipは「すごい外国人のための特別ルール」
J-Skipを簡単に言うと、「ものすごく優秀で、日本にぜひ来てほしい外国人のための、特別な在留資格のルール」です。

日本では、会社で働く外国人の皆さんは、それぞれの仕事内容に合わせた在留資格（ビザ）を持っています。
例えば、「技術・人文知識・国際業務」というビザなどです。

このビザは、通常、日本に10年以上住み続けなければ、永住権を申請できません。
でも、J-Skipの対象になるような「すごい才能」を持った人たちは、もっと早く永住権が欲しいかもしれませんよね。

そこで、日本政府は、「こんなに優秀な人たちには、もっと早く永住権を取れるようにしよう！」と考えて、2023年に新しい制度を作りました。それが「特別高度人材制度（J-Skip）」です。

2. J-Skipの「2つのタイプ」
J-Skipには、大きく分けて2つのタイプがあります。

（1）高度専門・技術分野のすごい人たち
これは、科学者、エンジニア、研究者など、専門的な知識や技術を持つ人たちです。

例えば、
・人工知能（AI）の専門家で、日本で新しい技術を開発したい人。
・最先端の医療技術を持っていて、日本の医療をさらに進歩させたい人。

このような人たちは、年収が2,000万円以上で、日本での仕事の経験が5年以上あるか、または最終学歴が修士号以上であれば、この制度の対象になる可能性があります。

（2）高度経営・管理分野のすごい人たち
これは、会社の社長、役員など、経営や管理の分野ですごい成果を出している人たちです。

例えば、
・世界的なIT企業の社長で、日本に新しい支社を作って、日本の経済を元気にしたい人。

このような人たちは、年収が4,000万円以上で、日本での仕事の経験が5年以上あれば、この制度の対象になる可能性があります。


3. J-Skipの「すごいメリット」
J-Skipの最大のメリットは、永住権が早く取れることです。

通常、外国人の皆さんが永住権を申請するには、10年以上日本に住み続ける必要がありますが、J-Skipの対象になった人たちは、わずか1年で永住権を申請できる可能性があります。

これは、日本が「あなたのような優秀な人に、もっと早く日本に住み続けて、活躍してほしい！」という強い気持ちを表しているのです。

出典・参照：特別高度人材制度（J-Skip）